華流【時代劇で使われる言葉】時間を表す「更」は「刻」と何が違う?どれくらいの時間になる?

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中国時代劇を見ていると、「三更」「五更」や「一刻」など、なじみのない時間の表現がよく使われて、理解に苦しむことがありますよね。

「更(こう)」や「刻(こく)」はどちらも“時間”を表す言葉ですが、その意味や使われ方には違いがあります。

物語の中で夜が更けていく描写や、人々の生活リズムを感じるうえで欠かせないこの言葉たち。

今回は、「更」と「刻」がそれぞれどんな時間単位なのか、そして現代の時間に置き換えるとどのくらいになるのかを、やさしく分かりやすく解説していきます。

中国時代劇で時間の表し方には「刻」以外に「更」もある

中国時代劇では時間を表すのに一刻、二刻…のように「刻」が使われますが、「刻」ではなく「」が使われることもあります。

「一刻」の時間については、こちら↓の記事で解説していますので、どうぞご覧ください。

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時間の表し方「更」とは?

「更」とは、古代中国の時刻制度で、夜の時間帯を表す言い方です。夕暮れから夜明けまでの1夜を5区分し、およそ2時間に区切った時刻に相当します。

初更(一更)、二更、三更、四更、五更と分けられます。

五更五夜十二時辰現在の時間帯
一更甲夜戌の刻19:00~21:00
二更乙夜亥の刻21:00~23:00
三更丙夜子の刻23:00~1:00
四更丁夜丑の刻1:00~3:00
五更戊夜寅の刻3:00~5:00

例えば「五更」は現在のおよそ午前3時から午前5時、または午前4時から午前6時頃に当たります。

日の出・日の入り時刻が季節によって変化するので差が生じてしまいます。ですからザックリと「早朝/明け方」と捉えたほうが良いかもしれません。

夜間の分割については6等分のほか、5等分の更点法もある。日暮れを一更とし、二更、三更として夜明け前は五更となり、一つの更はさらに一点から五点まで5等分され、夜明けは五更五点となる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』より

一つの更がおよそ2時間ということは、それを5等分した24分が一点となりますね。

画像:Baidu百科

更けるの「更」は、もともとは夜警の者が更代(こうたい)するという意味から、夜間を5区分にした時間の単位となったそうです。

時間の表し方「更」のまとめ

  • 「更」とは、夜の時間帯を5区分した言い方(約2時間
  • 初更(一更)、二更、三更、四更、五更と分ける
  • 「点」は一つの更を5区分したもの(約24分)

ちなみに、中国ドラマ『紳士探偵 L』の中でも、時刻を表すのに「更」が使われていました。

紳士探偵L

『紳士探偵 L』は1930年代の中華民国が舞台となっていますが、このドラマでは「更」は六等分されていました。ややこしいですね。

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